S-HOUSE Museum から玉野、児島を抜けて。

建物遊び2018/8/18

倉敷を出て、高速に乗ってまっすぐ行けばすぐに四国なのですがせっかくなので岡山の行ったことのない地域も巡ってみました。妹島和世さんが設計した「S-HOUSE」という斬新な家が岡山にあって今は私設ミュージアムとなっているという情報を得ていたのでまずはそちらへ。


土日だけオープンしているようで運よく入れました。沿岸部の畑や工場と住宅な並んでいるような場所にあってこの素っ気ない外観が全く違和感なく納まっています。

外壁のポリカーボネート波板は新しく張り替えたそうで築20年とは思えないきれいさを保っています。新築当時の波板は少し黄変していたそうでそれはそれできれいだったのだけど新しいものに張り替えたそうです。

特徴的な入れ子の間取り。外皮と部屋の間に吹き抜けの回廊がぐるっと巡っていてとても面白い空間となっています。

部屋は1階に水廻りや寝室、収納が、2階はLDKが縁側のある民家の田の字平面のようなかたちで納められています。

現在のオーナー御夫妻にもかなり詳しくお話をお伺いできましたが、この家にずっと長く暮らしていた御家族がいて子供も成長してこの家を手放そうという話が出た際に、それはもったいないからと他の美術館で学芸員を務められている現オーナーがミュージアムとして利用することになったそうです。実際に住まれていた方に妹島さんを建築家として紹介したのが現オーナーとのことでした。

室内は和室や収納、水廻りなど至る所に現代アートが仕掛けられていてとてもうまく使われています、

2階のLDでは座ってお茶とお菓子まで頂いてくつろがせていただきました。妹島さんが設計した初めての木造住宅で、現場担当者がパートナーの西沢立衛さんだったそうで、とても斬新かつ明解なプランは全く色あせていませんでした。ここに見学に来る方は7割は建築関係者だそうですが、遠い場所ですが行く価値のある建築でした。

その後は瀬戸大橋を目指して途中宇野港のあつ玉野市へ寄り道。「Bollard」という気になっていた店に寄ってお買い物。

児島のジーンズストリートにも寄りました。猛暑のためかほとんど人が出歩いていませんでしたが、ひいきにしているアンティークショップにも寄り道。

そして四国へ。。。