賃貸水廻りリノベ完成

鎌倉のリノベーション2018/12/18

鉄筋コンクリート造賃貸マンションの水廻りリノベーションが完成しました。このマンションは1年ほど前にオーナー邸部分のリノベーションの設計をさせて頂いたマンションです。約1か月間ほどのあっという間の工事でしたが、オーナー様、仲介不動産業者さんからも高評価を頂きかなり使いやすくなったと思います。

これはリフォーム前の写真。

築25年程度ですがコンクリート打ち放し+合板にペンキ仕上げという内装の効果もあってあまり古びた感じのしない部屋ではあったのですが、水廻りの空間と収納が不足していてかなり使い勝手が悪い状態でした。

既存の浴室は1014サイズ(内法が1mx1.4m)のユニットバス。トイレの広さには必要以上のゆとりがあり、無駄な廊下もあったので今回のリノベーションではそれらの既存の無駄なゆとりの部分を利用して何とか収納量の増大化と使い勝手の改善を図りました。

既存の洗面脱衣室。60センチ幅の最低限の大きさの洗面台の横が60センチ幅しかない洗濯機置き場。置ける洗濯機が限定されるというのも入居者にとっての不満となっていたようです。

既存のLDK。水廻り以外はキッチンの交換と内装のリフォームだけ行いました。

既存の下足入れ。奥行きの浅いこの下足入れだけでは収納量が絶対的に不足していると思いましたので今回のリノベーションにて下足収納も増やすことにしました。

 

ここからがリノベーション後の写真です。

玄関廻り。水廻りの壁を少し移動してたっぷりの下足収納を追加。玄関ホールから通路なしに引込戸をあけるとすぐに洗面脱衣室がありその奥にトイレを設けました。

新しい洗面脱衣室。スペースを効率的に使えることを考慮して既製品の洗面台などは使わず、壁掛型の大型洗面器をタイル張した腰壁(配管スペース兼用)に設けました。引き込み戸にて隔てられたトイレとの境となる壁に収納とタオル掛、正面壁には既製品のミラー収納を設置して天井に掘り込んだ間接照明とユニバーサル型(角度可変型)のスポットライトを設置。床はコルクタイルで仕上げました。

洗面器の足元の空間が大きくあいているので収納等は居住者にてこちらに適宜置けるようにとの配慮をしています。空間を広く確保するために新しくつくった壁はほとんど3センチ厚のランバー板でつくっています。

新しいLDK。床は6ミリ厚のアッシュ無垢フローリングに張り替えキッチンは新しくしました。1室あった和室も洋室に変更しました。

トイレの壁に設けたニッチ棚。配管スペースの無駄になっていた部分を削って設けた収納です。

ユニットバスは位置を移動して大きさも1014サイズからワンサイズアップして1115サイズと大きくなりました。

このリノベーションではコストをなるべくかけない方法で既存の間取りからいかにして足りないスペースを生み出し、入居者に使い易いと喜ばれる賃貸住戸となることを目指しました。同じタイプの賃貸住戸があと3室あるので今後入退去のタイミングにてこれと同じリノベーションを施す予定もあるとのことです。