犬島へ。
建物2009/8/26
この旅のハイライト、犬島へ。
最寄り駅から港まではバスで40分くらい細い山道を
通っていくのですが(犬島目当てのお客さんでほぼ満席)、
運転手のオジイちゃんが岡山弁で喋りっぱなし。
運転席の近くに座ってたのでずっと話し相手に。
昔々、源平合戦で敗れた落武者が海賊となって
犬島にいたそうで、岡山のお城によく攻めこんできたそうです。
港から小さな船で。
5分ほど船に揺られて犬島に上陸。
この島に残された精錬所の廃墟を再生して利用した美術館です。
新しい石積み部分とガラス張り部分の下が美術館。
地下では一人の作家によるアート作品が3点ほど見れますが
なかなか見ごたえありました。(タレル風)
煙突を使った換気や地下の安定した室温を活かすことで
機械空調を一切しないという施設のコンセプト。
アートと歴史遺産、街の再生、そしてエコロジーを生かした
再生計画。かなり深く考えられています。
但し、地下にいるときよりも地上で感じる瀬戸内の風の
方が何倍も快適でした。
これは発電所の廃墟。
石切り場の跡の池。
銅鉱石から胴の成分を抽出したあとの廃棄物であるスラグを
利用してつくられた「からみ煉瓦」というもので作られているそうで、
溶岩のような質感です。
くずれかけている煙突。円柱の煙突に比べて多角形柱の煙突の
方がもろいらしい。
アートも、新しく作られた施設も悪くないですが、この島は
やはり残された廃墟の存在感が圧倒的でした。
また行きたいと思います。
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