豊島美術館へ

建物2011/8/15

短い夏休み。
昨夏の瀬戸内芸術祭でまだ完成していなかった「豊島美術館」へ行って来ました。
展示室内部の写真が撮れなくて残念ですが、これは絶対に行くべき!建築でした。
写真ではなく実際に中に入って体感しないとこの良さは伝わらないと思います。

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美術館の前の最高に気持ちいいワインディングロード。棚田と海。
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外から見ると小さく見えますが、内部はその天井の低いドーム空間の効果で
やたら奥行きが広く見えてびっくりします。
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目の前のショップの脇の遊歩道を通って、
山を巡回してからアプローチする順路。
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オープン当初は入場制限で10分しか展示室に留まることができなかった
そうですが、お盆休みの割りに意外と空いていて、展示室の中のお客は
10~20人くらい。特に時間制限も無くゆっくり楽しめました。
中では、日が差し込み床から泉が湧き出す2つの穴の廻りに散らばって、
ほとんどの人が寝そべって作品を観ているのですが、その観客達の見え
方まで含めた状態が作品となっているように感じました。
西沢立衛氏やSANAAの建築作品だと、白いボックスの中に観賞植物が散りば
められている作品が多いですが、ここでは逆に人間が白い空間の中に
散りばめられていて、2つの穴(入り口まで含めると3つ)の外から、
空や植物や自然がわれわれを覗き込んでいるような逆転したような感覚
で、カメラのファインダーの中とか、顕微鏡の台の上に載せられているような
不思議な感じを覚えます。。
真夏の暑い日、日影の床はひんやりしていて気持ちよく、寝そべっていると
心地よい風や、虫や鳥の声、たまに聞こえる雀脅しの音が入り込んできて
縁側で寝ているような心地よさです。
まるで光や音、温度のグラデーションの中を漂っているような感じで、
午前と午後、2回行ってみましたが、本気で寝てしまいました。
音はものすごく反響するのでイビキには要注意です。
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ショップ内部。ここは写真OK。
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昨年の瀬戸内芸術祭に比べて、バスの本数が減って格段に交通が不便になって
しまった豊島ですが、うまい具合に島に40台しかない電動アシスト付のレンタサイクルを
借りれたのでとりあえず島は1周します。
やはり瀬戸内は夏の晴れた日がいいですね。
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美しいヘアピンカーブ。
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昨年の芸術祭の作品で常設展示として残された作品。
14時頃行ってみたら、今日は3人目の来客とのことでした。
去年はすごい人であふれてましたけど、豊島はすっかり落ち着いています。
この作品もしっかり鉄骨で骨組を組んであるそうで、台風とかの被害も受
けなかったそうです。
私は香川が地元なので簡単に行ける場所ですが、東京からでも
「わざわざ訪れる価値のある」場所だと思います。
2013年にトリエンナーレも開催される予定ですので、皆様ぜひお越し下さい。

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