葉山のアトリエ解説(7)~アトリエ

葉山のアトリエ設計解説2017/8/25

葉山のアトリエの1階は全面が土足使用の土間。道路側及び反対側の川側の開口部ともに引き込み可能な掃き出し窓としていて道路に対して極めてオープンなつくりとなっています。お店が建つのではないかと思われた近隣の方が多かったそうです。

住み始めてからも実感するのですが前面の道路は幅6mの程よい広さで車の通行はそこそこで、小学校、中学校の通学路ともなっているので歩行者は割と多く、さらに巡回のパトカーがしょっちゅう往復していて治安もよく確かにお店とかやるのにちょうど良い雰囲気です。

土間は多用途に使われることを想定していて打ち合わせスペースや、ギャラリーの展示に使ったり、駐車スペースともなるようにしており、将来的にもし手放すことがあったときにでもお店や飲食にも簡単に対応可能できるようなつくりにしています。建物の耐用年数を上げるには耐震性や省エネ性能よりも、なるべく色んな用途に転用が可能な構造とすることと、陳腐化しないデザインと素材感を与えることの方が重要だと考えています。

オープンなスペースとは衝立代わりとなる収納を介して私たちのワークスペースを設けています。ここは道路から丸見えというわけでななく程よく隔離されたスペースで東側の隣地が駐車場として空いているため花台付きの窓を正面に設けています。今年はチャレンジしませんでしたが来夏にはこの窓台にプランターを置いてゴーヤやアサガオ、ひょうたんでも栽培したいなと考えてます。

前はの事務所は少し広めで余裕があったのですが面積的には大幅に縮小されたので書類やカタログ、模型は思い切ってほとんど整理しました。なるべく書類は電子化することでデスク上の吊戸棚と背後の収納だけで今のところ不都合はありません。ちなみにデスクは固定せず床に置いてあるだけなので移動や撤去も容易です。一応お茶出しのための最低限の水廻りスペースを設けましたが、やはり2階のキッチンを使ってあまりここは活用してません。

冬場は土間の足元が冷えることが想定されるので床暖房はデスク下にまで設置してあります。