建築展はしご

遊び2017/10/30

東京に出たついでに見たかった建築展を2つ見てきました。

混んでいると噂の安藤忠雄展、平日だから大丈夫だと思っていたのですが、

大丈夫では無かったです。

建築関係者と建築学生ばかりのいつもの建築展とは全然違って一般の人や外国人であふれていて各展示はまともに見ることができず、目玉の「光の教会」の原寸模型に直行。ここも人であふれていて静かに空間を鑑賞するという感じではありませんでした。

実際にコンクリートで作られていて、増築の建築確認申請まで必要だったという原寸模型ですが、やはり模型は模型。建築はやはり周辺環境と一体化したものでないといまいち感動がありません。大阪の本物の光の教会も割と気軽に見せて頂けるようなので今度は本物を一度見たいと思います。

みんな光の十字架の写真を後ろからカメラにおさめまくっていて(インスタ映えするようです)非常に気まずい状況だったのですが、どうしてもその光景を確かめたくてひんしゅくをかいながらも勇気を出して教壇側にも立ってみました。

その後運よく、安藤忠雄氏とカーデザイナーのケン・オクヤマ氏とのギャラリートークもありいつもの安藤節も聞けたのでそれは満足できました。

そしてその後、会期終了間近の「日本の家展」を見に近代美術館へ。金曜で夜遅くまで開いていたので間に合いました。竹橋駅で下りるとパレスサイドビルでは東京オリンピックに向けて万国旗を掲げてます。


こちらも会期終了間近なのと、金曜夜なので割と混んでいましたがいつもの建築展の落ち着きがあってゆっくり見れました。

こちらの目玉も原寸模型。清家清氏の「斎藤助教授の家」です。



この家具と障子だけは実物を利用しているそうで、なるほど家具の支持脚の構造とかすごくこだわって作ってあります。

安藤忠雄展は建築学生~新入社員だったことに大好きでよく見ていた懐かしいプロジェクトの素晴らしさの再発見と、日本の家展では住宅設計の今昔のテーマの中で自分がどのあたりが好きでどこを目材しているのかの再確認もできてとてもためになりました。この日のようにたまには日常の仕事からいったん離れてゆっくりと勉強だけする日も必要ですね。