鎌倉のリノベーション

築24年になる鉄筋コンクリート造共同住宅の一部、メゾネット形式(2階建て+ロフト)のオーナー邸部分の改修である。2階以上の寝室部は内装と設備機器のリフォームだけにとどめ、1階のLDK+水廻りについての改修が主な工事となった。内外ともコンクリート打ち放しでラーメン構造の柱と梁が大きく露出していた既存内部は構造と間取りの不整合のためか、特にキッチン廻りについて収納量と使い勝手に不満が生じていた。今回の改修にあたっては間取りの変更は最小限にとどめつつ、最適なキッチンの広さと収納量の確保、家事動線の整理を行い、コンクリートがむき出す内装の特に天井部分について梁を隠しつつ天井段差を活かした間接照明、埋め込まれたカーテンボックスなどを設けることで視覚的にすっきりさせ、住宅らしい温かみのある質感を加えている。他に日射のために劣化していた既存複合フローリングはナラ無垢フローリングに交換し、室内建具は木製引込戸に変更し、既存アルミサッシの一部についても開閉方式の変更を行い風通しの向上も図っている。

計画地
神奈川県鎌倉市
用途
共同住宅の一部(オーナー邸部分)の改修
主要構造
鉄筋コンクリート造
敷地面積
367.46㎡
延べ面積
343.92㎡(うち改修部分142.56㎡)
完成年月
2017年12月