「moka」。完成写真の整理ができました。

北側の道路は交通量も多い幹線道路。敷地は防火地域に指定されているため
木造の場合２階建て以下、延べ面積100平米以下に限定されますが、ビルトインガレージや
ロフトも設けて制限いっぱいの大きさの建物としました。

外壁は道路面のみガルバリウム鋼板の横葺き。目立たない３面の外壁はガルバリウム小波板としています。
ともに焦げ茶色。ビルトインガレージ内の内壁はケイカル板ですが、一部は収納の隠し扉となっています。

玄関は変則的な横長の間取りとして収納量を確保。ガレージとの境は防火制限を受けないため
木製建具としました。

１階廊下。木造の準耐火建築物とする必要があるため木製の柱は基本的に表しと
できませんが、構造的に不要な柱は木造表しのままとしています。

１階洗面。３面鏡付の洗面化粧台は造作家具でつくりました。

２階ＬＤ。吹き抜け南側の高窓越しに光を取り入れています。

上階のロフトとの仕切りは木製の縦格子で柔らかく仕切り、木の質感を取り入れました。


ロフトから屋上テラスへの通路を見る。法的には通路部分までロフトです。
２階建てなのでロフトの天井高さは制限一杯の1.4ｍです。

ロフトからＬＤを見下ろす。準耐火構造で木造の構造を表に見せられないため
構造以外の格子や建具枠などで木の質感を生かして木造らしさが失われないようにと
いろいろ考えました。
都心型の間口が狭く日当たりの悪い敷地でのオーソドックスな２階ＬＤ＋ロフト＋屋上テラスの
家ですが、敷地を法的制限ぎりぎりまで無駄なく活かしきり、デザインとコストのバランスの良い
家となりました。短工期ながらもスムーズに工事を進めて頂いた工務店、職人さんに感謝です。