SPACIA 470
建物2015/5/7
葉山芸術祭2015の会場となっている SPACIA 470 にお伺いさせて頂きました。
モザンビークの彫刻展を開催中で、内戦で使用された銃などの兵器を材料と
した鉄の彫刻でとても興味深い内容でした。
数年前にこの近くで設計した家があって、崖に突き出したようなこの建物がとても
興味深かったのですが今回の葉山芸術祭にてこの家が建築家の吉阪隆正氏設計の
住宅だと知りぜひ見ようとお伺いしたのですが、幸運なことにギャラリー部分以外に
家中のあちこちを家主さんにじっくりと解説付きで拝見させて頂くことができました。
建物の構成自体がとても不思議で、鉄筋コンクリート造の母屋とダイニングと丸いアトリエの
3つの棟を平面的なアーチを描く曲線のアプローチ軸が貫き、2階のテラスへはブリッジで
アプローチ、母屋は断面的にも弧を描いていてミラーガラスに山の風景を反射させている
とのことです。
どの部屋からも山の景色が素晴らしく、2階や屋上からは海まで見えるそうで、
特に崖に突き出した丸いアトリエ+書庫が一番眺望が良くてお気に入りとのことでした。
吉阪隆正氏の最晩年の作品で遺作になるとのことでしたが、眺望の良さと分棟による
心地よい半屋外空間、屋根に使った造船技術や各所の船のようなモチーフなど
見所満載の渾身の作品だと感じられました。
来てよかったです。
この投稿へのコメント
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知りませんでした。
そう言われてみてれば吉阪隆正らしい感じもします。