洋光台団地の再整備

建物2018/6/17

横浜の洋光台という街に約20年住んでいました。独立後に安く購入した古いマンションをリノベーションして今でもまだ持っていて定期的に荷物の出し入れや空気の入れ替えなどに通ってます(今住んでいる葉山からだと高速道路に乗ってすぐなので所要時間は約20分)。駅前に高層の住宅公団の賃貸マンションがそびえたち、その背後には割と閑静な住宅街があるような地味で今では高齢者が多い街なのですが、URの団地再整備の特別プロジェクトに指名されて隈研吾氏設計、佐藤可士和氏のアートディレクションによる団地前広場の再整備の工事がずっと行われていましたが、

今度お隣の部屋のリノベーションもお願いされて洋光台に久々に行ってみたところ、工事が完成していました。

公団の賃貸マンションの1階部分は店舗スペースをなっていて空き店舗だらけの寂れた風だったのですが2階レベルにも広場を取り囲む回廊を巡らせて2階レベルにもテナントスペースも増設されています。


テナント誘致はこれからのようですが、2階レベルが全てテナントスペースになったのではなく住戸も残して共存のための目隠しも設けられています。プライバシーの点では問題がありそうですが高齢者の一人暮らしも多いこの団地ではこの距離感の無さが逆に有効かもしれません。

少々痛々しいような折板屋根と鉄骨の無機質な感じが意外と古いマンションと違和感なくマッチしているように見えます。

ちょっとアクセント的な格好良さを狙った縁台らしき物体は早速危険なようで隔離されているようです。

改修の前から、定期的にお祭りやプロレスなどで少しずつ盛り上がりつつあったこの広場が今後どのようになるのか観察を続けたいと思います。