寄り道~六甲
建物遊び2018/8/20
実家の香川には1泊しただけですぐに京都に向かうのですが、その途中にせっかくなのであまり詳しくない神戸に寄り道。
安藤忠雄氏さん設計の「風の教会」はいつか見たいと思いながら見れないうちに本体のホテルとともに閉館となってしまっていました。ほとんど廃墟のようになりかけていたところを最近改修が施されていて、ちょうどタイミングがよいことにアートイベントの会場となっていて内覧ができました。
学生時代に雑誌で見て感銘を受けていた建物と30年ぶりの対面。
有名な光の教会よりもこちらの十字架の方が好きかも。
放置されている間に床の石にしみついた汚れが落ちなかったようでそれだけは残念。
そして近くの「六甲枝垂れ」にも。建築家協会のコンペで最優秀となった三分一博志氏の作品。
猛暑に関わらず標高が高く涼しいのですが、その分冬は寒くこちらの池で製氷した氷を地下の氷室に収納して夏は自然冷房に使用しています。
この立体格子をどのようにつくっているのか見てみたら、現場溶接したフレームに木格子を番線でくくりつけるという方法となっています。
展望台としての機能的には格子がやはり邪魔な気がしますが、山頂のレストハウスのような施設が集まった場所で景色はどこからみても良いということなのでしょう、眺望はあえて重視していない建築の作り方が提案としてすごいと思います。
氷が解けた水がしみ出してくる泉。木製のベンチのひじ掛け部分からは吹き抜け空間の上下対流によって涼しい風が流れてきます。
さらにもう1か所行ったのは照明ブランド「flame」のショールーム。電気メーカーではなかなかつくらないシンプルで美しく、価格もかなり安めの照明器具であっという間にメジャーな会社となりました。
芦屋川沿いの閑静な住宅地にあって、照明デザイナーのオーナー自ら設計した建物が素晴らしいです。アンティーク家具(実際販売もしている)や小物のセンスも最高で感服しました。
そのすぐ近くにF.L.ライト設計のヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)もあったのですが残念ながら改修工事中で見れず、外観だけ遠目に見て京都へと向かいます。