鎌倉山でジョージナカシマ

建物2022/4/4

Twitter情報で鎌倉山のink galleryでジョージナカシマ展・開催中の情報を知り、あいにくの雨でしたが最終日に駆け付けました。めったに見れない吉村順三設計の家ということで、最終日ということもありとても混雑してました。吉村順三好きの中高年建築家が大挙して集まっているのかと思ったら、yaecaというアパレルブランドの所有物となっているためか、どちらかというとアパレル系、デザイナー系のしゃれた若い人たちでいっぱい。交通はとても不便なところです。

建築物はRC造の地下1階地上2階建ての母屋と数寄屋造りの本格的な茶室の2棟あり、どちらも吉村順三設計なのですがそのことはずっと公開されていなかったそうです(CASA Brutusにてその経緯を知りました)。RC造の母屋の方は吉村順三設計という感じがほとんどしないし、茶室はすごくよくできているのですが建築としてはオーソドックスでどちらかというと施工した中村外二工務店の設計施工と言われても不思議でない感じです。でも素晴らしい茶室でこの重要文化財なみの茶室をこんなに大勢の人がずけずけと入ってしまって大丈夫かとそちらが少し心配と感じました。

展示されているジョージナカシマの家具はどれも実際に座ることが出来てその手ざわりにほれぼれしてしまいます。高松のジョージナカシマ記念館に行った時に聞いた、本国アメリカではジョージナカシマの家具のビンテージが収集家によって集められることで高騰して、1点1億を超える家具もあると言われたことを思い出します。こちらは桜製作所によるライセンス生産品ですがこの手摺のバーズアイメープルの杢の具合など、木ではなく大理石のように見えます。実際の販売価格の記載もありましたがこのチェアで確か20~30万、3人掛けのベンチでも150万くらいと高価ではありますが絶対それ以上の価値があります。

鎌倉山のこちら方面にくるのは初めてでしたが、本当に高級な鎌倉山の住宅地はどうやらこちら側だったようです。途中警察官の警備付きの家があって誰かの家かと調べたら国家公安委員となっている元NHKアナウンサーのご自宅のようで、すぐそばにも有名ミュージシャンの別荘とかあるみたいです。

こちらは鎌倉山のふもとのちんや道場。有名なちんや食堂にも一回行ってみたいと思っています。