KAIT広場見学

建物2023/7/18

建築家仲間たちとともにKAIT広場の見学に行ってきました。神奈川工科大学のキャンパス内にある多目的ホールで、石上純也氏の設計による建築です。


80x50mの柱のない空間が垂れ下がった一枚の薄い鉄板屋根で低く覆われています。ところどころに開いた正方形の開口から夏の正午近い時間の強烈な光が差し込んで、明暗のはっきりしたとても抽象的な空間となっていて、天候によってその感じ方は左右されそうです。師匠にあたる西沢立衛氏設計の豊島美術館や小豆島の葺田パビリオン(どちらも実作を見ました)の延長戦上にある建築だと思いますが、規模の大きさにより抽象度を増していて、建築ではない「空間」であるということを感じさせます。

となりのKAIT工房は15年前くらいに完成した建築ですが、新築当初のままきれいで、工夫しながらうまく活用されているようでした。