住宅の照明

仕事2024/12/16

住宅の照明器具だと大体使うものは限られてうちのアトリエでは定番化しているのですがなるべく器具自体が目立たないもの、シンプルなものを選びます。可能なところは間接照明として、勾配天井、高天井の場所は壁付ソケットにボール球、ダイニングテーブル上だけはペンダントライトという風に。いわゆるシーリング照明という天井直付の照明を使うことはほぼありません。それ以外の居間や廊下やトイレなどはダウンライトを使いますが今は穴の径が50ミリのものでBluetooth無線リモコンで調光(調色も)できるというな便利なものがあってそれをよく使います。(LEDの調光スイッチで適合しなくて困ることがないという点で非常に都合が良いので)
たまに古い建築家住宅をみて驚くのがダウンライトが巨大なことで、白熱灯時代はダウンライトは直径100ミリが普通で小さいものでも85ミリ(これはよく使いました)、最悪なのが電球型蛍光灯でほとんど使いませんでしたがそれだと直径150くらいあったと思います。蛍光灯なのでとにかく発色が悪いと写真家からは毛嫌いされていたものです。LEDというものが出来た当初は建築家がやはり電球の色の方がよいと、将来入手できなくなるという白熱灯を買占めしている建築家もたくさんいましたが、今はLEDの発色が良くなってそれを言う人もさすがにいなくなりましたね。

ちなみに住宅でペンダントライトを使う場合は少し前までは北欧系のルイスポールセンが主流でしたが、今はほとんどの建築家がシンプルで安めのFlameの器具を選んでいるのではないかと思います。(もしくは傘のない裸電球タイプか)。先日見たある建築でトイレ(洗面ミラー上)にリネストラランプが使われていて懐かしく思いました。形状も明かり具合もかわいいので何度か使った記憶があります。同様に懐かしい電球としてフラットボールランプというのもありましたね。
照明器具にその建築の建てられた時代を一番感じるかもしれません。