田園調布の家

閑静な住宅街の日当たりの良い敷地に建つ住宅。高さ制限により見慣れた形状の寄棟屋根と切妻屋根の建物としているが、軒のラインをシャープに見せることや、木製サッシや出窓、木製玄関ドアを使用することで陳腐なイメージの建物とはならないように慎重にディテールや素材の選択を試みている。外構の緑が大きなテーマとなる住宅だったので外壁は緑が映えるような白い左官壁とし、また道路から玄関までの数段の段差のあるアプローチは風合いのある大谷石や杉型枠コンクリート打放しの塀などで仕上げ、奥行き感のあるアプローチとしている。内部は廊下や階段の巾をバリアフリー仕様としてゆったり確保し、ほのかに光を蓄えるような白い漆喰壁と天井に沿って、日当たりの良い窓辺の空間が次々と連続していくような室内としている。

計画地
東京都大田区
用途
住宅
主要構造
木造在来工法
敷地面積
147.26㎡
延べ面積
138.11㎡
完成年月
2015年7月