小高い山に挟まれた谷地にのびる住宅地。割と雑然とした周辺環境に対して強く屹立できるように、建物は倉庫のような単純な切妻の形態とした。閉鎖的な表情の建物の内部には3つの大小のコートが挿入され、全ての部屋がいずれかのコートに面するような配置となり周囲を気にすることなく生活できるような家となっている。また外皮に囲われたコートの内側は、内部空間が裏返されたような街路の中を思わせる空間となっている。