良さげな団地

建物2012/4/25

最近、よく通る自宅近くの団地。
年月を経て大きく育った木々や、余裕たっぷりの配棟。
緩やかな起伏を伴った豊かな動線とそのシークエンス。
管理も行き届いている様子で、これはかなりの名作団地かも。
ここは公団の分譲団地なのですがオープンスペースの豊かさという
面では民間のハイグレードなマンションも遥かに凌いでいるでしょう。
各住戸は50平米程度、エレベーターなしの5階建てなので
外部空間の豊かさとのギャップの大きさも特筆すべきかもしれません。
同じ頃に建設された近隣のUR賃貸住宅では、建築家の隈研吾氏や
クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がアドバイザーとなって
団地再生計画が始まったようで、ものすごく長期のプロジェクトと
なってしまうのでしょうが、どうなるかは楽しみです。
都心では「ヴィンテージマンション」などと呼ばれるようになった
古くて質のよい集合住宅がその価値を認められ、もてはやされているようです。
建築物としての耐用年数にはそれなりの限りがありますが、このような上質な
団地も、有用な都市資産としてうまく残していって欲しいと思います。

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