お引き渡し完了しました

南麻布の家2019/7/24

「南麻布の家」は無事お引き渡し完了しました。内部の床ワックス等の塗装は施主工事だったのですがお引き渡しのその直後から作業を始められたようです。コンパクトな敷地に目一杯の大きさの建物が建っているので植木を植えるスペースも少ないのですが、それも今後建て主さんがゆっくり植えていく予定です。

既存の建物(御主人の実家)を建て替えて今のお住まいの鎌倉から再び都心に戻ってくるための家ですが、都会ならではで左右とも隣地の外壁がとても迫っている状況だったので隣地側の東西面には窓を一切設けず、南北の道路面にのみ開口を設けています。特に玄関側となる外壁面は窓の開け方が間取りに従って適当にならないように、開口の位置をかなりコントロールしています。2階の引違い窓の一部は寝室とトイレの2室をまたがって取り付けられていたりします。

南側の外観。私道ですが奥の突き当りにあるビルのほぼ専用通路として使用されていて一般通行人が通るということはほぼありませんが、1階LDの南面の大きな窓のプライバシーを守るため今後生垣を受けるなどの対策を行っていくそうです。

既存敷地地盤が道路より60センチほど高かったので玄関の床は道路と同じ床レベルに下げて、その高低差によって生じた1、2階の高低差部分を活かした中間階ロフトも設けています。

建て主さんが今回のお引っ越しまでに住んでいた鎌倉の家も建築家が設計した家で、外壁のガルバリウム鋼板や内装の漆喰と無垢の針葉樹、LD上部の吹き抜け、キッチンなどの空間構成は御要望にもよりその以前の家の雰囲気をかなり受け継いだものとしているので、お引っ越ししても以前の家のイメージのまま暮らせると思います。

家具が入っていない写真ですが、本や食器など用の収納もかなり多めに設けています。壁には小さな仏壇の収納も埋め込んでいます。

造作家具によるアイランドキッチン。背面カウンターは奥様のワークスペースも兼ねるL型のカウンター、玄関ポーチに食い込む形のコーナーサッシも設けました。

他の完成写真等まとまりましたら近日中にサイトの方にアップします。