大阪~香川~奈良 帰省旅行

建物遊び2023/8/14

毎年恒例で夏休みを早めにとって香川の実家への帰省を兼ねた旅行に行ってきました。京都はそろそろ行き飽きてきたし観光客も多いだろうということで今年は大阪と奈良へ寄り道してきました。

1970年当時の大阪万博には来ているはずですが(記憶はない)、太陽の塔が想像以上に巨大で感動してしまいました。

残された資料を見ると当時の熱気が伝わってきますが、これと同じことを現代でもやる必要があるのかどうかは疑問ですね。

前川国男氏設計の当時のパビリオン「鉄鋼館」は大阪万博当時のパビリオンで唯一残されたもので資料館として使用されています。ミースっぽいですがかなり武骨です。前川国男氏設計の建築を日本全国あちこちで見てますが機能的にも用途的にもとても長持ちしているイメージで、あまり解体されるという話を聞かない気がします。

万博公園に割と近い「光の教会」にも初めて立ち寄りました。現在内部の見学はできなくなってしまったようです。

機能的にはなくてもよさそうなワイヤーがとても美しい。

泊ったのは中之島のリーガロイヤルホテル。吉田五十八氏設計です。

梅田スカイビルからの夜景


大阪の夜。新世界で串カツ。




翌朝は中之島周辺を散策。ダイビル本館。

「名建築で昼食を 大阪編」でも多分出てきた中之島図書館内のカフェで朝食。空間も味もGoodでした。

安藤忠雄氏設計のこども図書館。いつもの感じよりかなり小さいスケールでまとめられているのですがよくできている建築で朝から親子連れが沢山いました。


船場ビルというのも見たかったのですが休日は中に入れませんでした。ガラス越しのショットがこちら。

大阪を後にして香川へ。

鳴門市内に増田友也氏設計の公共建築が沢山あるのですが、最近の再評価でそれを知ることになりました。廃校になってしまった島田小学校を見学。今では人も少なそうな地域にあるのですがかなりとんがっている建築でした。再利用計画があるようです。

姪っ子一家と宇多津町の四国水族館で楽しんだ後、久々に丸亀の猪熊源一郎美術館へ。


横須賀美術館の所蔵品展を見て知り、大変好きになった「中園孔二」展が開催されていることは事前調査済。横須賀出身で香川に移住して25歳で香川の海で亡くなるまでのとても短い期間に大量かつ質の高い作品を遺した作家です。

香川を後にして次は奈良へ。

まずは法隆寺。





奈良中心市街に入る前に一度訪れたかったカフェ「くるみの木」へ。40周年だそうですが、今のカフェブームの先駆けと言える一店です。

そして東大寺へ。大仏殿の大きさに呆れ、鹿に癒され、、外国人観光客も大喜びです。






奈良ホテルに投宿。


市街地の何でもない空き地にも鹿が。。雑草を食べてもらうため???

この日は夜間のイベントがあり興福寺も夜開いていて国宝館に入ったところ客が4人くらいしかいなくて、阿修羅像をマンツーマンでずっと眺めていられるという貴重な体験をしました。上野の博物館では大変な行列ができたはず。

奈良にきたら見なければいけない奈良市コンサートホール(なら100年会館)。この日は催しもなく中には入れませんでしたが非常にきれいに維持されています。

帰る前に唐招提寺と

薬師寺へ。薬師寺ではちょうど本堂で長い長い読経(13名のお坊さんによる)が静かに響き渡り、非常に厳かな時間を感じることができました。