葉山に暮らしてもう7年

葉山移住2024/2/5

この葉山町に2017年の5月に引っ越してきたので、暮らし始めてもう7年目です。すっかりこの地での生活に慣れてしまって特に目新しいこともない代わりに落ち着いた日々を暮らしています。都内に出たり横浜に出たりすることもますます少なくなって、休日も葉山と逗子から一歩も出なくても特に苦になりません。

住み始めたときは自宅と仕事場が一緒になることで通勤がなくなって運動不足になるということで、毎日散歩したり、なるべく歩くようにしていたのですがそれも無くなりました。一応自宅での毎日の軽いトレーニングと週1回のジム通い(逗子の体育館)程度の運動と、特に運動不足になったときは近所の山を登ることで解消しています。仕事もそれほど多くはないですが近くの現場ばかりで、横浜や大磯の現場に行くときでも車移動なのでほぼ電車にも乗りません。電車に乗るのは横浜で飲み会があるときくらいでしょうか。

最近感じるのは近所に新しいお店が増えてきたように思います。住み始めた当初はこの葉山の長柄地区というところはお店とかほぼ何もなかったのですがすぐに葉山ステーションという道の駅のようなスポットが出き、小さなスーパーやカフェ(スタバも)やパン屋さん、ピザ屋さんなどがどんどん増えています。長らく未開発だった逗葉新道沿いにまだまだ広めの土地が残っているのでもう少し開発が進みそうな気がします。

ここ数年での大きな変化と言えばやはり新コロナの影響が大きいです。ステイホームとリモートワークの普及により、湘南方面、特にこのあたりの逗子葉山鎌倉方面へ移住する人が急増しました。そのおかげで私が葉山で土地を探していた時より坪単価で5割ほど地価は上がっています。葉山町内で1000万円台の売り土地はたくさんあったのが今はもうほとんど見かけることがありません。葉山でも高台の広い住宅団地などは最低敷地面積の制限があるせいで土地が広すぎて高くずっと売れ残っているような土地が沢山あったのですが、そういうちょっとお高めの土地でも敷地に余裕があるということで都内からの割と富裕層の方が好んで買って家を建てて住んでいるようです。逆に最近の噂では、リモートワークで週に1回会社に通えばよいということで湘南に家を建て移住した人が、会社の方針変更でやはり毎日通わないといけなくなって通勤の不便に耐えられず買ったばかり、建てたばっかりを家を手放し始めているという話も聞きます。

そしてその地価が上がったことで、今が売り時とばかりに、古い空き家、空き地などがどんどん売られて新しい建物が建っています。町が新陳代謝していくことはよいことですが、町内の古くて味わい深かった小屋など好きで住み始めてから写真を撮っていたのですが、半分くらいは無くなってしまいました。古くて良かったものが失われたとしても新しく建つものがよければよいのですが残念ながらそうではないようです。コロナと同時に訪れた建設単価の高騰の影響もあるのでしょうが、結構安っぽい建物ばかり建っていきます。家を新築する際の坪単価もコロナ前より大きく上がってしまい同業者からもとにかく見積が予算に合わないという話ばかりです。工務店はどこも忙しそうなのですがとにかく職人さんの手が足りなくて仕事がうまく回らないようです。普通の人が土地を買って家を新築するということが結構厳しくなり、一部の富裕層だけが高級な建材と人工をたっぷりかけて立派な家を建てられるという状況が訪れつつあるように思います。まあ欧米だとそれが普通で、今までのように普通の人が建築家が設計した家を建てるというのが日本独特だったかもしれません。

個人的な変化と言えばコロナの少し前からギターを趣味で弾き始めました。お気に入りのギタリストのYoutubeに影響されて始めたのですが、4年くらいほぼ毎日弾いているので結構上達してきました。指先と耳を使うことで右脳が活性化したのか頭がよく回る気がします。前より洋画の英語が聞き取れるようになったような。。ボケ防止に役立っていることは確実ですね。但しその代償として本を読む時間が無くなりました。。今から思うと電車での通勤時間は貴重な読書時間だったと思います。

7年前に建てた自邸は外壁が板張で新築してすぐに古っぽい感じになっていますが今のところ快適に暮らしています。木を多用しているので外壁の板張が浮いてきたところを釘打ちしたり、部分的に部材を交換したり塗装したり最低限のメンテをほとんど自分でやっています。年末の大掃除で初めてエコキュート(電気式給湯器)のタンクの水抜きを半年に1回程度やるものだと知り始めてやりました。。あとは最近シャワーヘッドが壊れました。でも新しく買った最近流行りの水流が細いシャワーヘッド(安物)が肌に気持ち良いのでもっと高級なもの(ウルトラバブルとかナノバブル搭載の)に買いなおそうか悩み中です。小さな庭の植木はあまり手入れはしてないですが年ごとに生えてくる植生が変わっていって毎日見ていると面白いです。ある年は菜の花が咲いたり、ヒマワリが咲いたり、大麦が生えてきたり(鳥の餌の種から?)、いつの間にか鳥が運んできたトベラが大きく育ってきたり、、、。鉢植えが大きくなってから地植えするものも多いのですが、消えていくものもあればシマトネリコみたいにあっという間に大きくなったものもありと、毎年の変化を楽しめます。2018年にやってきた台風と停電では強風におびえさせられましたが最近はそれほどひどい強風は吹かなくなりました。気候変動によるものでしょうか。。昔に比べて台風の被害を受ける地域も変わっているような気がします。町内ではいまだにあのときのガラスにX印に張ったテープをそのままにしているところを、特に海近くでは多く見かけます。

他には肉体的な変化としてはなぜか足が大きくなりました。近所の山を登るようになって幅広甲高の靴を履くようにしたら足が靴に合わせて大きくなったようです。ずっと26.5を履いていたのが今は28です。そういえばサッカーをやっていた中学時代は28.5とかのサイズを履いていました。それと移住した当初は山や星を見ることで何となく視力が上がったような気がしてましたが、今はそれより老眼を気にしてます。

移住した当初にこの町になじもうとして参加し始めた「葉山芸術祭」というイベントに今年も参加します。この芸術祭のおかげで町内の沢山の方と知り合えることができました。今年は2024/5/3~5の日程で参加予定です。詳しくはまたこのブログでお知らせします。