宮崎まで木材見学(1)

葉山のアトリエ2016/11/24

「葉山の新アトリエ計画」。
この家で使用する構造材は主に宮崎の飫肥杉(オビスギ)と一部柱に同じく宮崎の桧、梁は島根の赤松を使用します。構造材にこだわる物件の場合によくお世話になっていて、日本全国の木を知り尽くしている『木童』さんのお誘いもあって、宮崎まで実際に使用する材料と工場を見に行ってきました。

最初にお伺いしたのは宮崎市内の『ランバー宮崎』さん。日本トップレベルの加工技術を持っている木材プレカット工場です。

高次元な最先端CADにて設計されたプレカット図をもとに、最大限に自動化された加工機械にて木材が加工されています。聞いてびっくりしたのですがものすごく忙しいらしくて工場は3交代で24時間稼働させているそうで、新しく導入した高額な機械もすぐに償却期限がきてしまうそうです。


とはいっても無垢の木なので、木目の具合などは人の目で見て木のどの面を見せる面にするかなどを判断して機械に載せるそうです。

こちらの地域では柱脚は「長ホゾ+込み栓」がいまだに当たり前だそうで、ほぼ義務化されている金属補強プレートを設ける場合も大工さんはこの長ホゾの方を信用しているそう。


ドイツ製のHundeggerという3D加工機。1台1億円以上するこの機械が4台もあるそうです。

ドイツ製のHundeggerという3D加工機。1台1億円以上するこの機械が4台もあるそうです。

加工されている木材はほとんどが住宅用ですが、最近は大断面集成材の金物工法の物件も増えているらしく特注金物を使ったこのような大きな梁もごろごろ転がってます。これは学校用の材だそうです。

発見しました、うちの家に使う材料です。2日後の発送に向けて丁寧に梱包されています。こういうのを見る機会もないのでなかなかの感動ものです。

これもうちの家の床に使用するJパネル。ちょうど加工中でした。柱、梁だけでなく細かな部材や合板、パネルなども全てこちらに送られてきたものを加工してくれるのです。

この日は1泊するのでその後、観光地の青島神社も案内して頂きました。日も暮れる直前でしたがロケーションが素晴らしい場所で、自生する熱帯植物に南国らしさを感じます。