宮崎まで木材見学(2)

葉山のアトリエ2016/11/24

宮崎2日目、晴れました。さすが南国宮崎だけあってものすごく暖かい日でした。

この日は都城まで、特急きりしまで向かいます。やたらと格好良いデザインの電車ですが、有名な水戸岡鋭治氏によるものだそうです。


2日間の見学旅行の間ずっとアテンドして頂いた『都城木材』さんへ。本社工場と宮村工場を御案内頂きました。都城木材さんも九州屈指の製材所。木材の乾燥技術はすごいと評判の製材所です。

杉と桧の原木。

乾燥による木のゆがみを大判の状態で出し切ってから小幅のものに再度製材することで加工精度を上げているそうです。


重要な原木からの板取りですが、原木の寸法をレーザーで瞬時に測定し、もっとも効率の良い取り方を機械が自動的に判断してスライスするようになっていて、この速度の速さが機械化の大きなメリットとなっています。



数十機もある人工乾燥機。木の皮や木くず、端材などはチップにしてこの乾燥機の燃料として無駄なく利用。木はどこも捨てるところがないそうです。

以上、2日間の木材見学ツアー大変勉強になりました。木の生産者側からの視点でのものの見方、われわれの設計よりも進んでいるのかもしれない加工技術やプレカットCADなどの最先端を垣間見えた気がします。
構造材にこだわる建て主さんにはぜひ同じように、建てる家の材料がどこからやってくるのか見て頂きたいと思いました。