初仙台

仕事建物2018/3/22

北陸旅行から帰って翌週は出張で初の仙台。土日月の3日間、建築の展示相談会に参加してきました。

会場となったのは「夢メッセみやぎ」。仙台の中心街からは離れた沿岸部の開発地域にあって東日本大震災では甚大な被害を受け、改修された建物だそうです。

震災の爪痕はすでに何も残っていない綺麗な建物なのですが、館内には浸水高の表記もあります。
仙台ではとても有名な施設のようで今回の展示相談会ではTVCMの効果もあり大変な集客があり、地元の来客の方や関係者など宮城のみならず、岩手、青森、山形など東北のいろんな人と多くお話しできました。皆さんとても明るく元気なように感じられました。

今回の出張では自由時間がほとんどとれませんでしたが、仕事の前の朝に仙台の街を散歩してみました。まずは見ないといけないせんだいメディアテークまで。

開館前で中に入れはしませんでしたがやっと実物が見れたと少し感動。定禅寺通りに面する正面以外はスラブ厚を見せて各階の用途の違いを直接的に視覚化しているのに対して、正面はガラスカーテンウォールの薄いスキンで覆っている意味を想像してみましたが、定禅寺通りのけやき並木を映しこみ、夜は室内にてゆらぐ列柱を浮かびあがらせるにはこの方が確かに効果的だと感じました。

スラブ厚を隠すカーテンウォールのガラスプリント部分がどうにもいやらしく感じてしまうので、もう少し揺らいだものにして物質性が消せればもっとよかったと思ってしまいます。



すぐ近くにあったブルータルな表情の「宮城県民会館」。山下設計の前身となった建築家による設計だそうです。

市役所前の換気塔もなかなか凝ったデザイン。

震災後にプロポーザルとなったこのNHK放送センターは山下設計によるものだそうです。

 

初めての仙台でしたがイメージしていたよりも全然近く、また大都会でした。東北で仕事ができることになれば今度はじっくりと各地を巡りたいと思います。