葉山の建築家／tentline（テントライン）

本鵠沼の家

御実家の広い敷地の奥の一角に新しく建てた若い御夫婦＋子供二人のための家。前面道路からは長い通路にて深くアプローチする敷地の面積は広いもののすでに建っている建物と付属建屋との間に建てるため建物自体はコンパクトな2階建てにまとめ、隣接する御実家の建物にならい建物の配置や屋根形状、色のトーンなどの統一感を持たせた。奥に長い土間から入る１階のＬＤＫはダイニングを中心として周囲にアイランドキッチン、ソファとＴＶのスペース、小さな畳コーナーとその上の鉄骨の廻り階段、ピアノ置場、南側のデッキテラスなどの多様なスペースに取り囲まれた大きなワンルームとなった。プライベートな寝室と水廻りとは２階にまとめ、南面して設けた洗面脱衣室には使い勝手の良い物干バルコニーが隣接している。また１～２階をつなぐ階段吹き抜けからそのままさらに上部へと箱階段にてつながるロフトスペースも設けていて上下へと立体的な空間となっている。内装はグレーのテクスチャ―感のある塗装とナラ材のフローリングと造作家具にて落ち着いた雰囲気とした。