葉山の建築家／tentline（テントライン）

ロースターの家

海にも歩いて行ける静かな住宅地の奥まった敷地に建つ店舗（コーヒー焙煎所）兼用住宅。広くはない敷地面積の中で２台分の駐車スペースを兼ねる敷地内のオープンスペースを確保するために建物は小さな平面の３階建てとしている。住宅街のなかでお店としての存在感が少し際立つように多角形の平面をそのまま３階まで立ち上げたような個性的な建物として、コーナーを４５度カットすることで建て込んだ周囲に対して３階建ての圧迫感が少しでも軽減されるように配慮している。１階の店舗への動線は庭を眺めつつ建物を回り込むような動線として、上階の住宅部分への玄関は裏に距離をとって設けている。２階はオープンなＬＤＫと、ゲストの宿泊・将来の仏壇置き場にも対応する畳コーナー、３階には主寝室、水廻りとテラスを無駄なく配置した。