葉山一色の家

山裾に向かって起伏のある住宅地の一角。新しく区画された敷地地盤は緩く勾配のある道路よりは1.2mほど高く、道路レベルより基礎を立ち上げた上に木造2階建ての建物を載せている。南側の公道から隣接地と共用の通路部分に通り抜けられるように、玄関前に車寄せのような駐車スペースを設けた。高基礎部分の内部は外部から出し入れできる広い収納として無駄なく利用している。玄関から階段を6段ほど上がった位置に1階には夫婦の各寝室と共用の多目的なホール、小さなバスコートのある浴室を設け、2階には天井の高いLDKのみとした。LDKには視線の抜ける西側に広めのテラスを隣接させていて、葉山の山と海を遠くに望むことができる。LDKは東南の角をオープンなキッチンとしてコーナーサッシからの日当たりが良い明るいキッチンとなった。1階のホールと2階のLDKには大型の壁面収納を木工事で設え、収納兼ギャラリー的なスペースとして利用されている。

計画地
神奈川県三浦郡葉山町
用途
専用住宅
主要構造
木造在来工法
敷地面積
117.27㎡
延べ面積
85.56㎡
完成年月
2021年3月